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2004年12月 2日

アメリカ就職活動日記 その9:ボストンキャリアフォーラム(1日目午前)

C社のOffice Visitが決まりホクホクだったころ、さらにうれしいことが続いた。大学ルートではレジュメスクリーニングで落とされたA社とB社両方から、ボストンキャリアフォーラムWebサイトの情報を元に問い合わせたほうから連絡をもらえたのだ。

大学ルートは人事を通るのだけど、キャリアフォーラムから手繰り出した問合せ先は、部門の権限者。人事では興味を持ってもらえなかったけど、現場の方には興味を持ってもらえたということか。

両社とも、「まずは電話でお話ししましょう」という。

何を「お話し」するのか聞いてみると、両社とも「きみがどんな人か知りたいだけ。面接とかじゃないから」とおっしゃる。

B社の方からいただいた電話は、明らかに面接だった気がする。電話の向こうでレジュメを参照しながら、順に色々聞かれた。

英語テレフォンインタビューもひとしきり終わり、あちらさんがおっしゃる。「もしボストンフォーラムに来られるなら、そっちで面接できるよう設定するけど?」そこまで言われて断るわけにはいかない。フォーラム初日にスケジュールしてもらい、御礼を言って電話を切った。

A社もしかり。「面接じゃないから」とか言ってたくせに、いざ電話で話してみると「短期と長期、それぞれのキャリアプラン聞かせてくれる?」とか超ツッコミが激しかった。しどろもどろになりながらも一通り会話が終わると、「もしボストンフォーラム来られるなら面接設定するけど?」と、こちらも相成った。

で、スケジュールしてもらったのだが、その後に私を面接するのがどういう人たちなのか、細かく教えてくれた。「あんまりしゃべらない人がいるけど、呑まれないでしっかりアピールするといいよ。」

後々、このアドバイスには非常に感謝することになる。


そんなこんなで、弾みでボストンまで行くことになってしまった。色々ボストンキャリアフォーラム(Boston Career Forum)について調べてみると、日本人留学生の間ではかなり有名な就職フェアであるらしい。100以上の企業が出展し、参加学生もウン千人にのぼるとか。リクルートスーツに身を包んだ日本人だらけでボストンを3日間占拠するのかと想像すると恐いものがある。自分もそのひとりになるのだけど。


10月22日、フォーラム初日に会場に向かう。午前の早めにB社との面接をセットしといたので、開場9時と同時に入れるよう、早めに行った。着いたのが8時半ころだったのだけど、もう長蛇の列。ボストンの街中に、リクルートスーツ着た日本人が行列して並び、フォーラム主催社の社員と思われる人が

「はい、端っこに寄って!」
「3列で並んで!乱さないで!」

とかいって整理してる。その秩序と統制は、あたかも日本にいる気分になってくる。

ていうかクソ寒いのに、なんで外に並ばされるんだろう。海沿いの歩道に沿って並んでるので、水しぶきと風があってたまらない。会場入り口は屋根もついて広いのだから、そこで待たせてくれたっていいのに。ふと見ると、並んでる様子をビデオ撮影してるカメラクルーがいる。主催社がプロモーションビデオでも作ってんのだろうか。そのためにも外に震えながら立ち並ぶ方が絵になるからと、外に立たされてんのだろうか。

列に並んでる学生、列に加わろうと歩いてくる学生、そして会場入り口にたむろしてる出展企業の方々がタバコを吸っている。喫煙者の多さがまた、日本にいるかのような雰囲気にさせてくれる。

一連の学内企業説明会で「アメリカ人は口臭に人一倍気を使うので、面接前のタバコや、臭いのきつい料理は控えるように。必ずミントを舐めとくように。」と誰かが話してたのをふと思い出した。日本の大学生も、そういう指導を受けるのかな。

少し雨が降ってきた。だからなのか、列の動きが急速に早くなり、一気に会場内に入れた。やっぱりビデオ用のやらせだったのかな、などと思いながら場内へと進んでいく。

各社ブースが立ち並ぶ場内入り口の高壇みたいなとこに、フォーラム主催社の社員と思われる人が「はい、中に入る前にここ集まって!説明しますから!」とか叫んでる。まともに受け止めて立ち止まる学生が数十人。私はシカトぶっちぎって中に進んでいく。場内地図もらってんだから、何も説明してくれなくったって分かるはず。

日本では就職フォーラムなんてのに行ったことなかったので、かなり新鮮だった。だだっ広い会場を鉄枠で細かく仕切り、各間仕切りを各社が占拠して、なんか色々やっている。

ふと、会社に勤めてたころの展示会なるイベントを思い出した。マーケ部員として、数々の展示会のブースで説明員をしたことがある。あのとき、偉いのは来場するお客さんで、恐縮してるのは私ら出展社のほうだった。いまこの会場では、偉いのは出展社で、恐縮してるのは来場してる学生のほうだ。いずれにしても私は、恐縮してる側にばかりまわるらしい。・・などとどうでもいいことに感銘を受ける。

朝一の面接をすべく、B社のブースへと向かう。壁際にテーブルがずらりと並び、手前に椅子がたくさん並んでいる。面接予約のない学生は、この椅子で順番待ちしてるっぽい。私は前もって予約することができたからか、すぐに壁際のテーブルへと案内してもらえた。奥側に社員が座り、私は手前に座った。どうでもいいけどすぐ真横に他の学生が座っており、そっちはそっちの面接をやっている。自分の面接に集中したいんだけど、「僕の志望動機ですけどー、」など隣の会話が漏れ聞こえて、注意散漫になる。

私の向かいに座ったのは、米国内で働いてる日本人だった。こういう、アメリカで働く日本人の中にはときどき「オレはフツーな人とは格が違う」みたいなヘンな勘違いをした輩がいるので、気をつけなくてはならない。しかし私の向かいに座った人はそのタイプでなく、非常に気さくな話せる人だった。和やかな会話の後、「じゃ次に英語のインタビューを受けて来てね」と、2つ隣の席に移される。向かいのアメリカ人面接官と恒例のスモールトークをしばいた後、一連のBehavioralタイプの問答がいくつか受けた。で、最後には恒例の「何か質問は?」

正味30分くらいだったろうか、両隣から「僕の特技はー、」だの「僕のキャリアプランはー、」だの余計な雑音が聞こえてくるなかアメリカ人とのインタビューを終え、真ん中の待合椅子に座るよう言われた。

待ってると、若手社員がやってきて、「午後に最終面接をしますが、ご都合は?」と聞かれた。私は思わず、「え、これでもう採用決まっちゃうんですか?」と聞いた。若手は笑って「いえ、この面接を通過すると部門ごとにOffice Visitに呼ばれます」と言う。午後一からA社の面接を入れてたので、午後5時にセットしてもらい、B社ブースを去った。

2004年12月 2日 木 13:29 | トラックバック (0) | このネタをtwitterでつぶやく

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